歌の伴奏をする場合、自分で編曲をすることが多いです(私の場合、ほぼ100%)。
その際、ギターは鍵盤楽器と比べて同時に鳴らせる音数が少ないので、和音の省略をすることが多いです。
基本的には、重複する音、第5音を優先的に省略していきますが、声部の流れを考えると第3音を省略したいケースも出てきます。
歌のパートで第3音が出てきていれば、重複する音ということで一応省略しても大丈夫だと考えるのですが、果たして本当に大丈夫なのか。疑問に思うこともあります。
和音がハーモニーとしてきれいに聴こえるかというのは非常にデリケートな問題で、これが仮に、ギター二重奏だったとしたら、なんの躊躇いもなく片方のパートから第3音を省略するでしょう。
2台のギターでは音のキャラクターはほとんど一緒ですから、2台で1つの楽器と考えれなんら問題はありません。
しかし、歌とギターともなると、随分と音のキャラクターが異なります。
果たして、伴奏で省略された第3音が歌のメロディーに入っているからといって、聴く人は第3音を含めたきれいなハーモニーを感じ取ることができるでしょうか。
(と言いつつ、やっぱり省略するのですが…)
2022年12月3日(土)15:30より、立川でコンサートをやります↓
ソプラノとギターで紡ぐ愛と祈りの調べ
SコンサートシリーズVol.1 2022年12月3日(土) 15:30 開演 立川サロンスタジオFIX 一般2,000円 学生1.000円
コメント