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和音の練習とアルペジオの上達

弾けないアルペジオ

練習の過程で思ったことがあるので、メモがてら書いておこうかという感じの記事になります。

 

 

和音を弾くときに、すべての音を同時に弾く方法(ここではこれを和音と呼びます)と、音を1音ずつずらして弾く方法(アルペジオ)があります。

 

どうしても弾けるようになりたい曲の中に上手く弾けないアルペジオの部分があったとして、それを弾けるようにする最短ルートは何でしょうか。

アルペジオの練習方法

その部分だけを取り出して練習する、「部分練習」をひたすら繰り返すのか。

基礎練習を頑張るのか。だとしたら、それはどんな練習なのか。弾きたいアルペジオと同じようなパターンのアルペジオか。

 

……というように、練習方法を考えるとき、「弾けない部分そのもの」であったり、「基礎練習のアルペジオで似たパターンのもの」を練習課題として使おうというのは、すぐに浮かんでくる発想だと思います。

 

私も実際、練習課題をこのように選ぶことが多いです。

 

なのですが、もっと効率を上げる方法として、上記の練習をする時間の一部を使って、「和音練習を入れる」というのが、右手にとって良いということに気が付きました。

特に、速いアルペジオを弾きたいときに有効です。

和音練習がアルペジオの上達につながる

なぜ和音練習が有効なのか。

それは、右手の指先に、正しい位置関係を覚えさせることができるからです。

 

 

アルペジオそのものを繰り返す練習でも、ゆっくりと、プランティングに時間を使って弾いているうちは右手の指も良い位置にセットさせてから弾くことができると思います。

ところが、だんだんとテンポを上げていく中で、弦に指をセットするのに使える時間が短くなっていくと、セットする位置の精度が悪くなっていってしまう。そういうこともあると思います(ないですか?ありますよね?)。

 

それでもある程度弾けてしまうので、そのまま練習を続けたくなってしまいます。「やってればだんだん精度が上がっていくだろう」という気持ちで…。でも、本当にこれで精度が上がるのでしょうか。

 

 

ここで、和音練習です。別に「左手の和音をさっきのアルペジオと同じでやろう」とか考える必要はありません。別の曲、カルカッシやアグアドの練習曲、ボサノバの曲やヴィラ=ロボスのエチュードなど、ある程度速い速度で和音を連打する必要性がある曲であれば良いです(ただし、弦は1~3固定ではなくて、途中で2~4などに切り替わるタイミングがあるもの、あるいは切り替わるタイミングを作れるものが好ましいです)。

 

それを、

  • 和音をずらさず同時に
  • 1音の漏れもなく
  • 狙ったタイミングで音が鳴るように意識して

弾く。

 

 

それだけで、右手のフォームが安定します。

和音を素早く連打しますから、右手は素早く、正しい位置関係を作る必要に迫られます。

 

基本的に、ギターに適した指の位置関係というのは、机の上に指を(ギターの弦に触れる手の形で)立てた時のような、指先が同じ平面に揃った状態のことだと思います。

 

和音の構成音が鳴るタイミングが少しでもズレてしまうようではダメで、とにかく同時に鳴らすことを意識します。そして、i、m、aの3つの音が、一つ残らず鳴っていること(iの音が抜けやすいと思います。耳で聞いたときに、抜けていても気になりにくいからです)。

すると、指先を弦に触れてから調節しようとしたら間に合いません。中指が先に弦に触れて、慌てて人差し指と薬指も触れる。そんな悠長なことをしていたら、和音がズレてアルペジオになってしまいます。

 

というので、クドクド書いていますが、和音練習によって、右手は空中で理想の平面配置を得られるようになるのです。

これが結果として、高速なアルペジオを弾くときにも役に立つという話なのですね。

まとめ アルペジオの練習曲について

右手のフォームというのはミリ単位の微妙なバランスの上に成り立っているので、特定のパターンのアルペジオ「だけ」を集中して練習するようなことは、危険を伴います。

 

だから、教本でもアルペジオの練習曲というのは和音があって、いくつかのアルペジオのパターンがあってという風になっていて、先生に習う場合もそのように指導されることが多いと思います。

そこにはちゃんと理由があったのだなと、改めて思ったのでありました。

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