音楽は言語だなというこを、つくづく実感しています。
私は大学の学部まで、一般的な日本の教育を受けてきていますから、「英語」というものを勉強してきているわけですが、比較してみると共通点が多いです。
英語の学習では、科目がLRSWの4つに分類されることがあります。
L:Listening(聞く)
R:Reading(読む)
S:Speaking(話す)
W:Writing(書く)
考えてみると、音楽もこの4つに分類できるのではないでしょうか。
L:人の演奏を聞く
R:楽譜を読む
S:演奏する
W:作曲する
英語の勉強をするなら、この4つを万遍なくやるのが当たり前なのに、なぜか、音楽になるとSに集中してしまって、特にWがおろそかになることが多いのではないか?と感じています。
作曲というのは、遊びで、感覚でやっていたことはありますが、そうではなく、しっかり文法を守って行うもののことを言っています。
音楽の授業で言うと、和声学や対位法の知識を使って作曲するということです。
作曲してみると、ものすごく簡単な練習曲でも、いかに緻密に計算された和声進行になっているか、単純なのに口ずさみたくなるメロディーを思いつくのがいかにすごいことか、よく分かります。
上手く書けるかどうかではなく、考えて作ってみたことがあるか。
その違いは、作曲家、作曲された曲へのリスペクトの大きさの違いとして現れてくると思います。
誤解しないでいただきたいのですが、わざわざ理論を勉強しなくても、天性のセンスで作曲できる人もいらっしゃることと思います。
外国語にしても、文法の勉強を特別にしなくても、海外で生活して自然と身につけるケースもあるでしょう。
それらを否定する意図は全くありません。この記事では、意識的に学習する場合の話をしました。