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マリンバの高田亮さん

マリンバ奏者の高田亮さんという方がいるのですが、洗足の卒業生だったのですね。A.バリオスの大聖堂をマリンバ独奏に編曲して弾かれていて非常に興味深いです。

近年かなり解消されてきているとは思いますが、歴史的にギターはレパートリーがずっと不足し続けており、ピアノやオーケストラ、リュート、ヴァイオリンなど様々な他の楽器の曲がギター用に編曲されてきました。

しかし、逆にギター用の曲が別の楽器に編曲されて演奏されるという機会は非常に少ないと思うんですよね。私が唯一知っていたのが大聖堂のピアノ編曲で、最近になってマリンバ編曲というのを聴きました。

忘れていましたが、アルハンブラの思い出は室内楽などに編曲されているかもしれませんね。そういう意味では禁じられた遊びもあるかもしれませんね。これくらいの有名曲になるとギター以外でも知られているのであり得るところでしょう。

しかし、ピアノ曲を考えてみると、アルベニスのアストゥリアスなど、ピアノにもギターにも興味のない人が知っている曲かと言われると疑問です。そういう曲がギター用に編曲されているわけで、ギターにはそういう例は本当にすくないと思います。

思うに、他楽器に編曲されるような曲が存在するということは楽器全体のステータスを表す一つの指標になりうるのではないかと思うのです。ギター界だけでなく、編曲先の楽器の世界でも評価されるような普遍的な魅力を持った曲だということになるためです。

こう考えると、演奏会で取り上げることのできる曲というのはかなり増えてきましたが、まだまだギターはクラシック音楽の世界においては存在感の小さい、本流からは外れたマイナーな楽器というイメージが払しょくできないなあと思います。

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