図書館スペースでの演奏を終えました。関係者の皆様、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
さて、そこでの演奏を振り返って思ったのが、本番で使えるp(ピアノ)と、使えないpがあるということです。(ここで言うピアノは楽器のピアノではなく、強弱記号、フォルテとピアノのピアノです)
練習は基本的に静かな場所で、自分の楽器のすぐ近くで自分が聴衆となって行います。そのため、どんなに小さい音でどんなに繊細な表現をしても聞き取ることができます。
しかし、本番はそうはいきません。
ホールが大きくて一番後ろの席にも届くような音を意識しなければならなかったり、周囲に雑音の多い環境で演奏しなければならなかったりします。
そうなると、ただ小さいだけのpというのは、聞こえないだけの音になってしまいます。
弱いけれども小さくはない、しっかり聞こえてくるのだけれども弱いニュアンスが伝わる、そんな音が本番では求められます。
頭では分かっているつもりでしたが、いざ、本番の舞台に立つと、いかに普段の意識が甘かったかが分かりました。なぜなら、その場で「(普段練習で弾いているような)この音だと伝わらないな」と思って弾き方を修正した部分が多かったためです。
普段の練習で本番を想定するというのは、実際にそこにはない環境をイメージしないといけないわけで難しいですが、こうやって場数を踏むことで、練習時にもリアルに本番がイメージできるようになっていくものなのかもしれません。
今回の反省をふまえ、普段の練習を見直したいと思います。