多くのブログは更新されなくなることが共通しているなどと書きましたが、私も案の定更新が止まってしまいました。
面目ないです。
先日の授業でシューマンの歌曲が題材だったのですが、聞いただけで涙がこみ上げてくるような美しい曲でした。
ロマン派の和声の使い方を学んだのですが、素敵だなと思ったのが。次の和音に移る前に別の和音を挟むことを、「寄り道する」と表現されていたことです。
なんというか、非常に的を得た表現だなと。
大学院に入ってから和声学をかじっていますが、分かってきたのは和音の種類云々よりも、和音の構成音が次にどこに行きたがっているのかを感じるのが大切だなということです。
ドミナントの前にドッペルドミナントを挟むと、「ドミナントに行きたくてしょうがないのに行かずに我慢している感じ」が出て、それがこみ上げてくるような感情を掻き立てるのだと思います。
事前に歌詞を見てしまったので、より感動的に聞こえたというのもありますが、和音進行だけ聞いていても、良い演奏であればかなり感情が動かされるのではないかと思います。
シューマン作曲の『きみは花のようだ』。とても美しい曲なので、機会がございましたら是非聞いてみてください。私も生では聞いたことがないので、いつか聞いてみたいと思っています。